先日、モビリティサービス協会の年次総会に出席してきました。
昨年から会場が変わりましたが、今年も弊社のすぐ近くでの開催ということで、事務局メンバーも多数参加させていただきました。会場内は多くの参加者で熱気に包まれており、「これからの車社会を自分たちが作っていくんだ」という意気込みが伝わってくる、とても刺激的な時間でした。
特に印象に残ったのは、今回の総会の目玉となる国土交通省の猪股様と経済産業省の黒籔様による特別講演です。官民が一体となって進める「モビリティDX」の最前線で今何が起きているのか、私たちのビジネスや生活がどう変わるのか。お話を聞きながら、未来の景色に思いを馳せることができました。
総会を通じて強く感じたのは、自動車が単なる移動の道具から、ソフトウェアの力で進化し続ける動くデバイスへ姿を変えつつあるということです。
今の自動車業界は100年に一度の変革期と言われますが、その中心にあるのが、デジタル技術で車を進化させる「DX」です。講演資料によると、これからはSDV(ソフトウェア定義車両)という、ソフトウェアが主役の車が爆発的に増え、2030年には世界の新車販売の多くがこの形になると予測されています。
これはつまり、車を買った後もスマートフォンのアプリを更新するように、最新の安全機能や便利なサービスが次々に追加されていく時代が、すぐそこまで来ていることを意味します。私自身これまでは「テスラのような一部の先進的なメーカーの話」という認識でしたが、今後はそれが世界的なスタンダードになっていくのだと肌身で実感しました。
また、AIの進化スピードには驚かされるばかりです。弊社でもAIドラレコを取り扱っていますが、車本体の進化も凄まじいものがあります。これまでの自動運転は、エンジニアが「赤信号なら止まる」といった膨大な交通ルールを一つひとつプログラミングする「ルールベース」という手法が主流でした。
しかし、今急速に進んでいるのは、AIが実際の道路を走る中で、運転の仕方を自ら学習していく「AIベース(E2E:End-to-End)」という開発手法だそうです。これによって、これまでは難しかった狭い路地でのすれ違いや予想外の状況への対応も、より安価に、そして短期間で実現できるようになるとのことでした。
今回の総会で確信したのは、これからの車社会を支える土台は、間違いなくデータであるということです。走行データや安全に関するデータ、そして道路インフラのデータ。これらがバラバラではなく、シームレスに連携することで、初めて安全で効率的なサービスが実現します。
モビリティサービス協会でも、こうしたデータの土台を整えるための「データスモールセッション」を開催しています。昨年度は、福祉・介護現場の移動課題やモビリティデータの活用について具体的な議論が進められ、現場のニーズをどう制度や技術に繋げるかという実装に向けた流れが見えてきました。このセッションの重要性は、今後ますます高まっていくはずです。
私たちが提供しているサービスも、まさにこうした国の大きな政策と同じ方向を向いていると感じています。車から得られる貴重なデータを正しく活用し、お客様の安全を守り、効率を最大化する。その大切さが、今回の素晴らしい講演を通じて改めて実感しました。
モビリティの未来は、私たちが想像するよりもずっと近くまで来ています。この大きな変化の波をしっかりと捉え、これからも皆様に価値ある情報とサービスをお届けできるよう、決意を新たにした一日でした。
KITAROでは今後も様々な業種・業態の皆様の事業発展のお手伝いをすべく、より良いサービスの提供に努めてまいります。
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